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「いまここ」の私が、世界の広さを決めるんだ。


あなたは、「いま」を生きていますか? 

そう聞かれると、きっと「そりゃそうだ!」って思いますよね。

私たちは毎日朝起きて、様々な現実と向き合いながら1日行動して、夜に眠りにつく。

それが「いま」を生きることじゃなくて、何なのか。そりゃそうなんです。


けれど、今回のお話は、私たちが意識している「現在」というのは、実は「いまここ」そのものの状態ではないんじゃないか?というものです。



前々回の記事では「過去」、前回は「未来」について、お話ししてきました。


私たちは何かと過去や未来に縛られがちですが、実はそのどちらも、「いまここ」を生きるの私が設定しているもの。 忘れられない辛い過去も、輝かしい未来予想図も。


すべてはそれを思い出し、または想像している「いまここ」の私が、作り出している、というわけです。

それと同じようなことが、「現在」という時間性においても起こっているとしたら?


「いまここ」の自分次第で、「現在」の世界というのは、どのようにも決定できるのかもしれません。






・私たちの世界認識は限定されている





そもそも私たちが「現在」の世界を認識する時。


その全てを把握しているわけではないと思います。


私たちの身の回りには、たくさんの情報が満ちていて、常にその情報を取捨選択しながら、生きているわけです。


たとえば、この記事を書いている今の私であれば、机の上のパソコンという物体、その周りにある本やコーヒーカップやぬいぐるみに囲まれています。


そして、パソコンを介してインターネット上から届く、たくさんの情報に触れています。


でも、それらすべてが、私の意識のなかで、平等に存在しているわけではないんです。


一生懸命パソコンに向き合って文章を書いている時、私は(その時点では自分にとってあまり重要ではない)机の上の様々な物たちのことを忘れています。


作業が終わって一息ついた時、やっと机の上に存在していた色々な情報に目が向き、その存在を認識する。


そんな経験、きっと皆さんもありますよね?

私の視界に入らず、意識もされない情報たちというのは、ある意味で、私が今向き合っている「現在」の世界の外に置かれています。


つまり、私たちがふだん意識している「現在」というのは、潜在意識が重要だとジャッジする、限定的な情報だけで構成されている、と言うことができるのではないでしょうか?


私たちの「現在」は事実そのものではなくて、そこから派生したイメージであり、観念なんだと考えられるんです。

(ここで言う「潜在意識」というのは、私たちが知らず知らずのうちに身につけてしまっている感情のパターン、信念や考え方の癖などを指します。)






・潜在意識のジャッジが「現在」の世界を狭くする






もちろん、このジャッジが、私たちに良い影響を与えることもあります。


視野を縮小して、焦点を絞って、ある一定の情報に集中することは、作業の効率を上げてくれるように感じることも確かです。


仕事の繁忙期や、試験(受験)勉強の追い込みの時などは、そのような戦略をとって、なんとか対処しようとする方、多いと思います。

けれど、一定の情報に集中しすぎて、世界認識を狭めてしまうと、自分自身を追い込んでしまうことが、多々あるんです。


これは私自身がかつてやりがちだったパターンなのですが…


仕事量が増えたり、重要な仕事の締め切りが近づいてきたりすると、他のことが全く目に入らなくなり、寝ても覚めても仕事のことを考えていました。


その時、自分が生きる「現在」の世界には、「仕事をする」という選択肢しかないと思い込んでしまっていたんですね。


しかし、仕事人間的な潜在意識が「不要だ!」とジャッジした情報を削ぎ落とした世界のなかだけで生きていると、色々と問題が起こります。


なぜなら、自分自身の身体や心の状態、周囲の状況などが把握できずに、意識から抜け落ちてしまうからです。


すると、結局体調を崩してしまったり、大切な人とケンカしてしまったりする。


せっかく仕事を成し遂げたとしても、急に目標を失って燃え尽き症候群のようになってしまうこともしばしば…


それは、自分の意識が作り上げた観念としての「現在」の世界の情報量と、ほんとうは「いまここ」に存在しているはずのバリエーション豊かな情報量との間に、大きなギャップがあるから生じてしまう出来事です。

潜在意識のジャッジというのは、私たちが生きる「現在」の世界を狭くして、「いまここ」が本来持っているはずの豊かさを奪ってしまうものでもあるわけです。










・「いまここ」を生きること=「現在」を可能性に開くこと






スピリチュアルの世界では、「現実は自分自身が創っている」とよく言われます。


なんとなく、あまりリアリティが無いように聞こえてしまうこの言葉ですが…


ここまでの話を踏まえると、わりと理解しやすくなるのではないでしょうか?


つまり、潜在意識のジャッジが、私たちが体感する「現在」の世界の情報量をコントロールしているからこそ、「現実は自分自身が創っている」と言えるわけです。


仕事人間の状態では、私の「現在」の世界には、「仕事」という選択肢しかありません。


けれど一回、意識のジャッジを外して、周囲に目を向けてみれば、そこには私を満たしてくれるような様々な情報が転がっていることに気づけます。


その情報を拾いあげ、「現在」の世界を拡張していくと、「いまここ」に生きる瞬間瞬間を、もっとリラックスして楽しめるようになるはずです! そして、そのように「いまここ」の私を満たしている状態の方が、たとえば仕事の成果の質が上がるなど、具体的な成果にもつながりやすいように思います。


仕事帰りに美味しそうなレストランを発見し、ゆっくりと食事の時間を楽しんでみる。


ドラッグストアで見かけた、ちょっといい入浴剤を買って、のんびりお風呂に入ってみる。

たまたま連絡をくれた友達と少し世間話をしてみる。


かわいいペットと思い切り遊んでみる。


そんなちょっとした可能性に気づくだけで、キリキリと張り詰めていた身体と心が穏やかになり、「いまここ」の生活の満足度はかなり上昇するのではないでしょうか?


「いまここ」を生きている人、というのは、意識のジャッジをなるべく減らし、「現在」の世界を、たくさんの可能性に開くことができている人です。


「自分の『現在』の世界が狭くなっているかも?」と感じた時は、ぜひ一度ゆっくり深呼吸して、改めて周囲を見回してみてください。


きっと、「いまここ」に立ち返ったその瞬間から、あなたの「現在」の世界は広がっていきます。





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