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YOKU STUDIO的「欲、適応しよう」の考察 ⑤


みなさんお疲れ様です。
毎日気候が大変なことになっていますが、いかがお過ごしでしょうか。

さて!今回は最近読んだ本の一冊、
リズ・マーヴィン(栗田佳代訳)『まっすぐだけが生き方じゃない 木に学ぶ60の知恵』(文響社 、2022年)から、「適応」についてみていきたいと思います!


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〈中略〉樹木は、およそ4億年も前から地球上に存在しています。4億年といえば、かなりの知恵を身につけるのにじゅうぶんな時間。つまり樹木は、環境に適応すること、生き延びること、繁栄することの達人なのです。


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リズ・マーヴィン文(栗田佳代訳)『まっすぐだけが生き方じゃない 木に学ぶ60の知恵』、文響社 、2022年。 P3







読んだきっかけは、友人と図書館に行った際に「好きそう」と手渡され、当著の上記「はじめに」の部分を読み、なんて心強いんだ、何かヒントになりそうと思ったからです。

また、イラストもきれいですし、見開きの植物の解説もオラクルカードの解説書のようで、ビブリオマンシー(聖書などを随意に開き、そのページにある文章で吉凶を占うもの。書物占い。『デジタル大辞泉』)のように読むのもアリかもしれません。






今回はメヒルギという植物を見ていきましょう。



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メヒルギ】未来に向けて、計画を練る


メヒルギは、根から吸い込む水に塩分が混ざっていても生きていけるよう、「塩分に対応できる自分になる」計画を立てて、驚くような進化を重ねてきました。同時に、その足もとを流れる塩水を、次の世代のために活用するという名案まで考え出したのです。メヒルギは、親である木につながったまま発芽する、「胎生種子」と呼ばれる種をつけます。胎生種子から育ったメヒルギの子は、ひとり立ちできる大きさにまで成長すると、親から離れて水中へと落下します。そして、そのまま水の流れに乗って、自分で根を張れる場所へと旅立っていくのです。生きていくってけっこう大変で、気づけば日々をこなすだけでいっぱいいっぱいだったりします。先のことを考えるなんて、わずらわしく思えるかもしれません。でも、そこをちょっとふんばって、より良い未来に向けて、少し計画を練ってみませんか。時間をかけるだけの価値が、きっとあるはずです。


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リズ・マーヴィン文(栗田佳代訳)『まっすぐだけが生き方じゃない 木に学ぶ60の知恵』、文響社 、2022年。 P31







このメヒルギのページを読んだ時に浮かんだのは、昨年入社した新しい職場での在り方(適応の仕方)や働き方についてでした。

入社前後は、業務的にやっていけるだろうか、迷惑をかけないだろうか、馴染めるだろうかという不安はありつつ…仕事に対して真摯に取り組むことで、1つでもできることを増やしていけたらという気持ちで今も日々過ごしています。

それにプラスするとしたら、真面目に取り組みながらも変にかまえず肩の力を抜きながら、というようなところでしょうか。


あえてそう表現したのは、何年か前の私だったら「うまくやっていかなくては」という気持ちや、責任感と言ったら聞こえはいいのですがもっと必死で、どれだけやっても自分が「適応」できている気がしないという断絶感があったからです。


なぜ今のようなスタンスになったのか、上記で紹介したメヒルギの説明文で気になった部分を引用していきたいと思います。




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メヒルギは、根から吸い込む水に塩分が混ざっていても生きていけるよう、「塩分に対応できる自分になる」計画を立てて、驚くような進化を重ねてきました。同時に、その足もとを流れる塩水を、次の世代のために活用するという名案まで考え出したのです。


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ここを読んだ時に、今の私には仕事に対して少なからず「計画」のようなものがあると気がつきました。

目の前のことに埋没しすぎず、多少リラックスをして働くことができているのは、キャリア的な「計画」、「目標」、「こうしていきたいこと」、「自分が今できること」などを前よりはネガティブな気持ちになりすぎず、考えられるようになったからかもしれません。

すでにある仕事をこなしていくことも「適応」することかもしれませんが、何をして吸収して、自分なりの「計画」をどう実現・実行していくか。それも一つの「適応」とも言えるのではないでしょうか。


最近あったエピソードを紹介させていただきます。

業務で、自分の担当ではないが多少経験があり、もう少し専門的な知識が欲しくて実践を積みたい、やってみたいと思う分野がありました。

調べてみるとその分野に該当する資格があり、資格なら履歴書などにも書くことができるし、意欲のアピールにも繋がるかもと思い取ることしました。

後に、上司に資格取得のために勉強している旨を話す機会があり「(上司自身の)苦手分野なのでぜひ取り組んでほしい」ということになり、業務の幅が広がったことがありました。


上記のエピソードはたまたまかもしれません。

それにどうしても会社の都合で様々なことが起きますし、職場の雰囲気によるかとも思うのですが、自分の計画や目標のようなものがあることによって、一種の主体性を持った「適応」の形を経験したように思います。




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生きていくってけっこう大変で、気づけば日々をこなすだけでいっぱいいっぱいだったりします。先のことを考えるなんて、わずらわしく思えるかもしれません。でも、そこをちょっとふんばって、より良い未来に向けて、少し計画を練ってみませんか。時間をかけるだけの価値が、きっとあるはずです。


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とはいっても、日々仕事や仕事以外のことをこなすことに目いっぱいになってしまう時ももちろんありますし、モチベーションのモの字さえどっかにいってしまう時だってあるかと思います。


モチベーションといえば、友人と仕事の話をしていた時に「モチベーションを保つにはどうしているか」という話題になったことがあります。

その場で”職務経歴書をバージョンアップさせることをモチベーションにしている”という友人の話を聞き、私には全く発想がなかったので大変衝撃を受けました。

私自身もその視点や意識を取り入れてからは、仕事に対して悩み事の切り替えが早くなったり、妙なハリが出たように思います(笑)


今の現状や少し先の未来について一旦立ち止まって考えてみること。

そうすることで自分にとっての芯のようなものを掴みやすくなり、計画をしたり目標を設定することでふるまいや意識や関わり方も変化していき、その時にあった「適応」をしていくことができるのではないでしょうか。

一人だとつい後回しにしたり直面がしづらい時は、エージェントやプロの方に相談してみたり、ペットやぬいぐるみに語りかけてみたり、友人と美味しいご飯を食べながらお話などおすすめです!


ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました!




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