top of page
  • YouTube
  • Instagram
  • Facebook
  • Twitter
  • TikTok
note_kv.jpg

療育での概念的アレルギーとは


皆さんこんにちは!
今回はYOKU STUDIOの療育部門からお話ししたいと思います。

今回は別noteでも記事がありますが、アレルギーと療育のお話が出来ればと思います。





療育にいらっしゃる方々は様々な感覚の過敏さや、いわゆる思い込み(概念的アレルギー)、みたいなものをお持ちだなあと思っています。


(思い込み、概念的アレルギーに関しては療育に関わらず私含め皆さん何かしらはお待ちだとは思いますが、顕著に出ている、という意味で今回はお話しします)


特に、発達障害やグレーゾーンの方々については概念的アレルギーや思い込みにはざっくり二種類あるかなと思います。





感覚の過敏さについて





一つ目は、感覚の過敏さです。


感覚の過敏さとは、見る、触るなど、五感で感じるものから刺激を多く受け取ってしまうことです。(五感以外の感覚もありますが、割愛させていただきますね)


例えば毛糸やニットの服がチクチクして不快に思うことや、蛍光灯の光が眩しく感じてしまい集中出来ない、見づらいなど五感で感じるものからの刺激を多く受け取ってしまうことなどがあげられます。


感覚に過敏さがあるとなにが不便かというと、例えば毛糸やニットがチクチクしてしまう場合にはその素材の服は着れませんよね。


また、そういった素材の服を着ている人とすれ違ったりすることも嫌になると思います。


蛍光灯の光が眩しく感じてしまい過ぎると、蛍光灯をつけただけで眩しく見づらいこともあるので、その場にいるのが辛くなったりするため、程度はありますが勉強や仕事どころではありません。


こういった過敏さを日常的に感じていると普段の生活から既にイライラ、不快感を感じてしまうので、ちょっとしたことで怒ったり気分を害したりすることがあります。


つまり、イライラゲージが常に高い状態なので、一定ラインを超えるのが早い、というわけですね。





偏りやこだわり




二つ目は、考え方や認知に偏りやこだわりがあることです。


勝負事で負けたくない、予定通りにいかないといやだ、パニックなるなど偏りこだわりがあり、それが困りにつながることがあります。


勝負事で負けたくない、は一見すると普通ですがそれが行き過ぎると、かんしゃくになったり塞ぎ込んだりして元やっていた活動に戻れないことがあります。


予定通りにいかないといやだ、パニックになってしまう方もいらっしゃり、少しでも時間がずれてしまうと何も手につかず、結局予定通りいかない時間が増えてしまう、という悪循環になったりします。


これに対して療育では二つの面からアプローチしていきます。





①ABA(応用行動分析)に基づいて考える




これは、対象となる人間の行動を、その人間1人、個人の問題とするのではなく、周りの環境との相互作用との結果として捉える考え方です。


つまり、イライラする要因、原因を自分の周りの環境からなるべく少なくしたり除去したりしよう、ということです。


自分の苦手な素材の服は着ないとか、着ている人の近くには極力行かないようにするだったり、暗い部屋で作業するようにするとか、サングラスのように色付きのメガネをかけるだとか。


食べ物の話になりますが、苦手なものがあればそれを避ける、それしかないお店には行かない、というのも環境を整えることの一環です。


もちろん、環境によって出来る出来ないがあるのが正直なところで、学校や職場、交友関係に配慮を求めても対応が難しいことがあります。





②困っている人自身の出来ることを増やす




勝負事に負けたくない、は勝負事に負けないようにスキルを上げることや、負けてもいいや、と思えるようにしたり、負けた後も復活出来るように自分に合った適切な方法を覚えたり。


予定通りいかないとパニックになる場合は、余裕を持ったスケジュールを組むことや、上記と重複しますが、予定通りにいかなくてもいいや、と思えるようにするなどが考えられるかと思います。


こちらはいわゆる感情のコントロールや捉え方を変える、なので若干アンガーコントロール的な要素がありますね。


気持ちや感情をコントロールする練習はお子様もとても苦労されています。






YOKU STUDIO的療育で、感覚過敏やこだわりをどう解消していくか




YOKU STUDIOでは、感覚の過敏さもこだわりも、思い込みが発展して「概念的アレルギー」になっていると考えています。


さらに、一体どんなアレルギーが元になりこういった症状、困りになっているのか要因分析をして、概念的アレルギーを手放せるようにお手伝いできればと思っています。


そして親子の場合、こういった概念的アレルギーも影響し合うのでは、と考えています。何度も出していますが、これも「欲望の転移」の一種です。


もしかしたらお子様がもっている過敏さ、こだわりは保護者様からの「欲望の転移」からきた概念的アレルギーかもしれません。(もちろん逆も然り、です。)


親子で概念的アレルギーを「手放し」して、肩の力を抜いて「欲生きる」が出来るといいですね。


お読みくださりありがとうございました!次回もどうぞよろしくお願いします。




bottom of page