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【アセンションとは?】「集合意識」ってなんだろう?
これまで、シリーズで「アセンション」についてお話してきましたが、今回はその第4弾です!
前回は、個の肉体を持ちながら宇宙と一体化する「アセンション」とは、様々な思い込みから私たちを自由にし、「健康」な自己表現の可能性をもたらすものである、ということをお伝えしました。
しかし考えてみたいのは、ここで言う「宇宙」というスケールについてです。
「宇宙」は、そこに生きるすべての存在を包みこんでいます。
つまり、「アセンション」によって「宇宙」と一体化する、ということは、そこに包括されるすべての存在と一体化する、ということでもあるはずです。
「アセンション」とは、私たちと周囲の人々との関係性、そして私たちが生きるこの社会との関係性を、大きく変える可能性を持っていると考えられるのです!
「アセンション」にともなって、人間関係や社会情勢に対する考え方に起きる変化は、私たちの意識が「集合意識」化することに由来していると言えます。
今回は、この「集合意識」の意味について深掘っていきます!
・ユングの「集合的無意識」
「集合意識」というのも、わりと良く聞く用語ではあると思うのですが、その定義は文脈によって様々であり、曖昧なことも多いです。
スピリチュアルだけではなく、心理学や社会学など、複数の分野で使われているワードです。
たとえば「集合的無意識」というワードがあります。
心理学・精神分析学においては、私たちが意識することのない心の深層、トラウマ、あるいは創造性の根源としての「無意識」が、分析にあたっての重要なポイントとなります。
心理学者カール・グスタフ・ユングは、個人の経験から生み出されたものとしての「個人的無意識」を超えた、あらゆる人間の意識の深層に共通して存在する意識として、「集合的無意識」を想定しました。
世界各地・様々な地域の民話や神話に不思議と共通の要素が見られるのは、この「集合的無意識」が存在しているあかしだと考えたのです。
ユングは、「集合的無意識」に由来したその共通要素を、「元型(アーキタイプ)」と呼びました。
その例としては、全てを包み込む優しさと、恐ろしいほどの強さを合わせ持った母性的存在としての「太母(グレート・マザー)」などがあります。
つまり、ユングの言う「集合的無意識」は、人類すべての深層意識に共通する、普遍的な意識構造という意味合いが強いです。
大昔の物語が、なぜか現代に生きる私たちの想像力と重なり合う、という現象が可能になるのは、この共通意識としての「集合的無意識」があるから、という考え方なんですね。
また、社会学の分野でも、やはりあらゆる人間に共通する意識構造として「集合意識」が捉えられています。
たとえばこの言葉を使って社会構造を分析しようとした社会学者として、エミール・デュルケムがいますが、彼の「集合意識」の概念は、社会や集団の構成メンバーが共通して持つ信念や価値観などを指します。
この場合は、社会規範や道徳性に近い意味合いとなりますね。
・個がつながりあうネットワークとしての「集合意識」
しかし、スピリチュアルの領域においては、あらゆる人間が共通して持つ意識構造というよりも、それぞれ個として生きている複数の存在自体を含みこんだ大きな意識体、という意味で、「集合意識」が使われることが多いように思います。
人類に共通の知や想像力、あるいは社会的な信念や価値観ではなく、個々の意識がつながりあった総体そのものを、「集合意識」と呼んでいるわけですね。
YOKU STUDIOの考える「集合意識」も、あらゆる個の意識がつながりあった、時間性、空間性を超えたネットワークの総体です。
そのような意識のネットワークのなかには、私の意識も、その他多くの人々の意識も含まれることになり、そこに優劣はありません。
みんな平等な状態です。
つまり、自他の境界がなく、複数の個の意識がつながりあい、影響を与え合いながら形作られている、総合的な意識体が、「集合意識」であると言えるでしょう。
だからこそ、スピリチュアルの世界において「集合意識」は、3次元的な個としての意識(つまり「分離」の意識)よりもずっと高次の、「統合」された領域として考えられているわけです。
言い換えればそれは、エゴイズムにも自己犠牲にもおちいらない、自他の区別なき愛によってつながり合う、共同性の領域なのです。
・「集合意識」化すること=共同性のなかでパワフルに生きること
「アセンション」によって、私たちが宇宙とつながることは、私たちの意識が「集合意識」化することだと、最初にお伝えしました。
私たちは、この宇宙の一員として生きているかぎり、「集合意識」の意識のネットワークの一員であることはたしかなのですが、普段の生活のなかでそれを意識することは少ないかもしれません。
「アセンション」とは、私たちひとりひとりが、大きなネットワークとしての「集合意識」の一員であるという感覚、その共同体の感覚を思い出すことだと言えます。
「集合意識」という共同体は、自他を同様に包括する愛によって、つまり自分も他者も同等に尊重することによって成立しています。
それは、「みんな仲良くしましょう」といった、いい子ちゃん的規範によって支えられたものではなく、自他のポテンシャル双方をフルに引き出す可能性を持った、とてもパワフルな共同体です。
なぜなら、「集合意識」的に考えれば、自分にとっての楽しみが他者の楽しみにつながり、また他者の楽しみが自分の楽しみにつながる、という、シンプルでポジティブな循環が、無理なく生まれてくるはずだからです。
「集合意識」というネットワークの一員である、という視点に立つことができれば、自分も他者も同じくらい大切にしながら、毎日を思い切り楽しんでいくことができるのではないでしょうか?
次回の投稿では、私たちの意識が「集合意識」化することによって生じる、クリエイティブな効果について、詳しくお話ししていきます!