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「欲、香ろう」〜YOKU STUDIO的アロマ〜vol.2〈ヒーリング的アロマ(他人軸)の歴史〉
皆さま、お久しぶりです。出会ってくれる方々に癒しと元気を差し上げる、ちょっぴりスピなアロマセラピーサロンをオープンするべく、現在開業準備に奮闘中の、謎のセラピスト比嘉です。
ご機嫌いかがですか?私は4月に入ってから、中学生ぶりに花粉症になってしまい、鼻水と顔の痒みがありますが、精油とカモミールティーでなんとか乗り切っております。
本編に入る前に、メディカルアロマセラピストらしく、花粉症や免疫力に役立つ精油を少しご紹介します☆
・痒みや肌荒れ→ラベンダー、レモン、カモミール、フランキンセンスetc
・鼻水、鼻詰まり→ペパーミント、ハッカ油
・免疫力、集中力→ユーカリ、ティートリー、ローズマリーetc
精油は希釈せず直接お肌に塗るのは危険です。
ディフューザーや、1〜5滴程ハンカチやティッシュに染み込ませたり、洗面器やカップにお湯をはって精油を垂らし、湯気を顔に当てて楽しむ芳香浴などが、とても簡単でオススメです。
※レモン等一部の柑橘系は光毒性があり、お肌に塗った場合、すぐに紫外線に当たるとシミソバカスの原因になります。
※妊婦さんは、カモミール、ユーカリ、ローズマリーなどは、子宮収縮作用がありますのでお控えください。
※てんかんなどの方は、ユーカリ、ローズマリーなど、病状を誘発してしまう精油もありますので、注意が必要です。
※ワンコやニャンコ、鳥類などのペットに害のある精油もあるので、一部注意が必要です。
このように、精油(エッセンシャルオイル)は、植物の天然成分だからこそ、お薬の様に強い成分が含まれており、知識が無いと逆に害になりかねない部分も持ち合わせています。上手に取り入れて、日々を欲生きるお手伝いをさせていただけたら幸いです。
それでは、本日第2回目「欲、香ろう」〜YOKU STUDIO的アロマ〜」〈ヒーリング的アロマ(他人軸)の歴史〉スタートです。ぜひ最後までお付き合いください。
ヒーリング的アロマ(他人軸)って何??と思った方は、こちらの記事を先にチェック☆↓
・アロマセラピー(アロマテラピー)が生まれた瞬間
アロマセラピー(Aromatherapy) とは、アロマ (Aroma) と療法(Therapy)を合わせた造語で、フランス人化学者のルネ・モーリス・ガットフォセによって、20世紀初頭に生み出されました。
彼が実験中に大やけどを負った際、壊疽(えそ)をおこした患部にラベンダーを塗ったところ、痛みを緩和し傷を治すその早さに驚かされました。
この経験から彼は、エッセンシャルオイル(精油)の研究に没頭し、1937年に『Aromatherapie』を著しました。
その後フランスでは、主に精油のもつ薬理作用の面が注目されました。
インドシナ戦争中(1948年〜1959年)、通常の消毒薬が底をついた際、軍人の傷や壊疽を手当てするために、精油を代用し始めたフランスの軍医(ジャン・ヴァルネ博士)が、精油はその時代の通常の手当ての仕方より、はるかに効果的に感染を防ぐということを発見。
戦後、外科医としての資格を得たのち、ヴァルネ医師はその後も治療に精油を使い、初めて精神病の治療にも取り入れ成功しました。
1964年、彼は発見したことを「アロマセラピーの実践」というタイトルの本にして出版し、1980年になって、ようやく英語にも翻訳され出版されました。精油の有効成分を基に、精油に潜む治療特性の潜在効果をグループ分けし関連させ、アプローチしています。
この本は、主に精油を医薬品治療のかわりとして使うことに焦点をあてており、目をみはる成果が記録されています。
・ヒーリング的アロマは、紀元前5000年頃からミイラ作りや瞑想に用いられていた
しかし、人と香りのつながりはもっと、とても古く、「植物と人間の歴史」という観点から紐解くと、5000年前の古代インドや、4000年前の古代エジプトの時代までさかのぼります。
例えば、古代エジプトで死者の魂は、いつか元の体に戻ってくると考えられていました。
そこで、死後の体を大切に保存するために、ミイラ造りが始まったのです。内臓を取り出して芳香植物を詰め、ミルラ(没薬)の防腐効果を活用するために、包帯に浸して体に巻いていた記録があり、現在でも抗菌作用や抗酸化作用が高い精油として活用されています。
現代では癌などにも役立つと言われているフランキンセンスは、この木の薫香が呼吸を落ち着かせ瞑想に役立つことから、さまざまな古代文明の祭壇や寺院で焚かれました。
他にも古代から続く様々なアロマセラピーの機能性や活用方法は、現在まで受け継がれた、歴史の知恵のひとつなのです。
・進化し続ける近世におけるアロマセラピー
近世におけるアロマセラピーは、心と身体のバランスを正常化させて、健康を促進するという、ホリスティックな(全体的な)アプローチがとられています。
1960年代、生化学者のマルグリット・モーリーがイギリスに持ちかえり、精油を希釈してマッサージを行なう、リンパ・ドレナージュという側面も足し加えました。
1940〜50年代、ガットフォセの卒業生の彼女は、精油を癒しと化粧品に利用するという、自身の先駆的な研究を始めました。
モーリーは、美しさはその人の内面にある、バイタリティと健康から宿ると信じていました。チベット、インド、中国のヒーリングの伝統を学び、ホリスティック基礎の理解と精油のしくみとを合わせ、クライアント一人一人の体質や全身のアンバランスに合わく彼女独自の精油ブレンドを開発していきました。
さらに彼女は、精神療法としての精油の利用も提唱し、気分を変えることや、精油を外用としてアロマセラピー・マッサージの実践を広めていきました。私の開業準備中のサロンでも、精油を使ったリンパドレナージュを採用しています。
アロマセラピスト界のパイオニアとして知られているイギリスのロバート・ティスランドは、ガットフォゼと1978年に『芳香療法・理論と実際』を著し、アロマテラピーを体系的な学問としてまとめ上げました。
ロバート・ティスランドやシャーリー・プライスらの活動により、アロマテラピーは発展と大衆化を実現しています。
日本で普及がはじまったのは、わずか90年代のころ。ストレス社会に生きる現代の日本の人々に、安らぎや活力を与えるものとして、アロマテラピーは今後、ますます注目を集めていくことになると感じています。
第二回目の今回は、アロマセラピーの歴史を「ヒーリング的アロマ(他人軸)」の観点から簡単に説明させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
次回は、歴史を元に「ヒーリング的アロマの限界と可能性」を紐解きます。
準備中のアロマセラピーサロンのHPが出来次第、こちらの記事にも載せますので、たまーに覗いてくださったら嬉しいです🍀