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"Stay Gold"というメッセージ 〜 ハイスタをスピリチュアル的に読み解く!
なんだか元気が出ないな…という時、みなさんはどんな音楽を聴きたいと思いますか?
私の場合、底抜けに明るくて勢いのある、メロコアが聴きたくなります!
(メロコアとは…「メロディック・ハードコア」の略。基本的にはテンポが速く、シャウトなども交えた激しいボーカルと、メロディアスなギターが特徴。)
1991年に結成されたスリーピースバンド、Hi-STANDARDは、そのフォロワーも数多い、まさにメロコア界のカリスマです。
彼らの代表曲といえば、やっぱり "Stay Gold" (1999)!
本当にエネルギッシュで、聴いているだけで胸が高鳴ってくるような曲ですが、この歌詞をよくよく読み込んでみると、スピリチュアル的にとても大切なことを言っているのでは…!と気付きました。
それは、過去の束縛や未来への先入観にとらわれず、「いまここ」を充実させながら前に進んでいくための、力強いメッセージ。
今回は、"Stay Gold"の意味をじっくり考察します✨
・過去の思い出を「いまここ」に生かす
"Stay Gold"は、主人公が過去を回想する場面から幕を開けます。
My life is a normal life Working day to day No one knows my broken dream I forgot it long ago 拙訳)俺の人生はごく普通だ 来る日も来る日も働いてる 俺の破れた夢のことは誰も知らない そんなことはとうの昔に忘れた
I tried to live a fantasy I was just too young In those days you were with me The memory makes me smile 俺も夢想の世界に生きようとしたことがあった ただ若すぎたんだね あの頃は お前が一緒だった 思い出すと今も笑顔になるよ
来る日も来る日も働き続ける「普通の生活」を送っている「俺」。
けれどそんな「俺」も、かつて「お前」と一緒にいた頃には、「夢」を抱いていたんだと語ります。
注目したいのは、この「俺」という主人公が、かつて「夢」を抱いていた過去を過度に美化して懐かしんでいるわけでもなく、また逆に、その過去を後悔しているわけでもない、ということ。
「俺」は、若かったあの頃の「夢」が、ある意味で、現実の生活には結びつかない夢想(fantasy)だった…という、客観的な分析ができている。
だから、「そんなことはとうの昔に忘れた」と語るんですね。
しかし同時に、彼にとっては、「お前」と共に過ごした日々の思い出が、「いまここ」の現実を生きる上での大きな力になっていることが分かります。
彼は、過去を基準に今の状況をジャッジして一喜一憂するのではなくて、過去の(「お前」との)思い出を、「いまここ」の自分を満たしてくれるものとして、活用しようとしているように思います。
・離れても「いまここ」で繋がっている
しかし、そのような大切な思い出になっている「お前」は、かつて突然に「俺」から離れていってしまった人物です。
It was such a lonely time After you were gone You left me so suddenly That was how you showed your love あれはすごく孤独な時間だった お前が俺から離れていった後のことだよ お前は突然に去ってしまった それがお前なりの愛の表現だったんだ
当時の「俺」は、「お前」が急に目の前から去ったことに傷つき、孤独を感じていました。
(歌詞には表現されていませんが、もしかしたらその時には、怒りや、あるいは憎しみすら感じていたかもしれませんね…)
しかし、成長した現在の「俺」は、「お前」に対して感情的な反応はしていません。
「お前」が残した言葉に対して、「いまここ」において改めて向き合うことで、それを「愛の表現」として捉え返しているんです。
Now I see the real meaning of your words They showed me the way to laugh Though your way was awkward 今はその言葉の本当の意味が分かる だから俺は笑えるんだよ お前のやり方は不器用だったけどな
かつて、不器用な身振りで「俺」から離れていった「お前」。
でもその相手の言葉が、たしかに現在の自分に笑顔を与えてくれるエネルギーとなっていることを、「俺」は認識しています。
「いまここ」の「俺」は、実際の距離としては遠く離れてはいながらも、その相手と信頼関係で結びついている、と言えるでしょう。
つまり、時間・空間の制限を超えた、他者とのコミュニケーションが、「いまここ」の「俺」に、毎日を楽しむ力を与えているわけです!
ここで示されている「俺」と「お前」の関係は、物理的には離れ離れになりながらも、高次元で(集合意識的に)つながり合う状態にいたった、統合された「ツインレイ」の形にも当てはまるように思います。
過去を変えられない事実として捉えるのではなくて、「いまここ」のフラットな視野で過去と向き合い、再解釈し、前向きなエネルギーへと変えていくこと。
この曲で表現されているのは、まさに、「ポスト悟り」の境地における、過去の活用法そのものと言えるのではないでしょうか?
・「金ピカのままでいろ」
Oh, I won't forget When you said me "STAY GOLD" I won't forget Always in my heart "STAY GOLD" 俺はこれから先も忘れないよ お前が「金ピカのままでいろ」と言ってくれた時のこと 俺はこれからも忘れない 「金ピカのままでいろ」って言葉はいつも 胸のなかにある
さていよいよ、この曲のタイトルともなっている "Stay Gold”という言葉について分析していきます。
私は「金ピカのままでいろ」と、あえてかなり直訳しましたが("Gold”のニュアンスを生かすため)…もう少し意訳するならば、「輝き続けろ」という感じでしょうか。
「自分自身が持っている輝きを、いつも失わずに進み続けろ」というメッセージとして解釈できるように思います。
ここで大切なのは、本物の金は、外光を反射してキラキラしているというよりも、まるで内側から滲み出るような輝きを持っていることです。
自分なりの"Gold"の輝きに対して自信を失ったり、別の色で覆い隠したりせずに、その自然な輝きを純粋に発揮して人生を歩んでいくことの大切さを、この言葉は教えてくれているのではないでしょうか?
そしてもう一つ、金の輝きというのは、たとえば懐中電灯の光のように一方向にまっすぐ進んでいくようなものではなくて、多方向に放出されるような輝きであることも重要。
だから、"Gold"に輝き続けるということは、自分の可能性を一つだけに限定せずに、全方位に開いておくことを意味している、とも考えられます!
"Stay Gold" という言葉は、かつて「お前」が「俺」に対して投げかけたもの。
しかしそれは、「いまここ」の「俺」にとっても、そして未来の「俺」にとっても、エネルギーとなり続けます。
なぜなら、人生のどの段階においても、その時々における自分自身の輝きを信頼して歩き続けることを、後押ししてくれる言葉だからです。
「いまここ」の自分が十分に満たされていて、自分の可能性を最大限に発揮できる、すなわち"Gold"に輝いている状態にあることは大前提。
その上で、「いまここ」の自分の輝きの延長線上にある、たくさんの未来の可能性もまた、それぞれが最大限の輝きを発揮していることをイメージすること。
それは、「いまここ」の自分が、常にこの世界を楽しむことを忘れずに、自分の人生をデザインしていく上で、かなり大きなモチベーションになります!
"Stay Gold”は、常に「いまここ」の自分を励ましてくれると共に、たくさんの未来の可能性からエネルギーを受け取る鍵にもなる、「ポスト悟り」における魔法の言葉、なのかもしれません…!
(ライブハウスの熱気が観ているだけで伝わってきます!イントロからテンション上がりっぱなしの2分25秒🙌)
いかがでしたでしょうか?
ぜひみなさんも、この曲を聴いて、"Stay Gold"という魔法の言葉を心の中に留め置いてみてくださいね✨