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ナチュラルプラネット
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資格を取って安心したいあなたへ。
現代には、「資格」があふれています。
職業資格だけではなく、たくさんの検定や、語学スキルなどの認定試験…
スピリチュアルの世界でも、「〇〇カウンセラー」「〇〇ヒーラー」「〇〇鑑定士」など、数多くの資格があり、その資格取得のためのセミナーがいくつも開催されています。
スピリチュアル的な活動をするにあたって、まず資格が前提となることって、非常に多いんですよね。
もちろん、資格取得のために努力して勉強することは、とても素晴らしいことです!
自分のスキルアップにも、モチベーションの向上にもなります。
でも、「資格をとれば認められる」「資格があれば安泰だ」というように、資格をとること自体がゴールになり、「資格フリーク(たくさんの資格取得をとることが趣味の人)」と化してしまうと。
たとえ資格を持っていても、それがなかなかクリエイティブな活動へとつながらない…ということも💦
今回は、現代において資格が多く生まれがちな理由を考えてみます。
実はそこにも、自分軸と他人軸の区別が大きく関係していたんです…!
・資格への欲望と承認欲求
なぜ人は、資格をほしがるのか。
そこにはもちろん、仕事の上で必要だとか、就職に有利だとか、将来的につぶしがきくとか、現実的な背景があるでしょう。
でも、「資格フリーク」を生んでいるのは、「資格を取って、なんとなく安心したい」というシンプルな欲望ではないかな、と思います。
資格とは、「あなたはこの領域において、社会の中で能力を認められていますよ」という証明書。
つまり、資格をとるということは、自分が公的に認められる領域を獲得するための行動なのです。
たくさんの資格を持っていれば、それだけ認められる領域が広がる。
だから、「資格フリーク」は、次から次へと資格をとっていくことで、社会的に認められる確率を上げようとする。
ある意味、資格への欲望は、承認欲求とイコールだと言えるかもしれません。
人が資格をほしがるのは、社会的な「正解」を手に入れて、周囲からの承認を得ようとしているから、ではないでしょうか?
・資格を手に入れたら強くなれる?
「資格フリーク」が生まれる背景にあるのは、社会的な「正解」としての資格を手にさえすれば自分を強化していくことができる!、という認識です。
資格をとれば、それをプロフィールにも履歴書に書くことができますし、周囲から尊敬されることも増えますよね。
資格取得のための参考書、動画やセミナーが、人気を集めていることからもわかる通り、現代において、社会的な「正解」としての資格は、かなり覇権を握っています。
しかしここで考えてみたいのは、資格というのは本当に、絶対的な「正解」なのか?ということです。
それは、あくまで限定された時代情勢や社会環境の中で生み出されたものだし、企業や団体のマーケティング的な意図が介入している場合も多いのです(資格をとるにあたって、けっこうな額のお金がかかることがほとんどですよね)
だから、資格=「正解」だと信じきってしまい、それを手にするだけで満足してしまうのは、実は危険…!
先週の記事では、「本当の自分」の存在を信じて「自分探し」に一生懸命になりすぎることの問題点について、というお話をしました。
「自分探し」が、自分の外側を排除して、自分の内側に絶対的な「正解」を探し続ける、自分軸依存だとすれば。
「資格フリーク」は、自分の内側に目を向けず、自分の外側に絶対的な「正解」を探し続ける、他人軸依存だと言えます。
「資格フリーク」も、「自分探し」と同じように、自分軸 vs 他人軸の対立を前提とし、そのどちらかだけに焦点を当てるからこそ、生まれるものなんですね。
でも本当は、自分軸にも他人軸にも、たった一つの、決して変わらない「正解」を見出すことはできません。
私たち一人ひとりにとっての「正解」は、きっと、その時々の周囲との関係性のなかで、自分がいちばんリラックスし、毎日を前向きに楽しめる状態そのもののこと。
それは、「いまここ」において、どのようにも生み出し、変えていけるものなのではないかと思うのです。
・資格は、人生を面白くするためのきっかけだ
重要なのは、資格をとったという事実ではありません。
資格取得までに身につけたスキルを、自分なりにどう使い、発展させていくか、ということです。
たとえば、英語検定でどんなに素晴らしい成績をとったとしても、実際にそのスキルを活用しないと、それは宝の持ち腐れに終わってしまいますよね。
英語の本を読んだり、英語でコミュニケーションをとって友達を増やしたり、海外でビジネスチャンスを作ったり…
そのような実践によって初めて、身につけたスキルが生きてきます。
そして、さらに多くの経験をして、予想外の出来事にも直面しながら、それをどんどん変化させていくことで、人生の可能性が広がっていくんです。
これと同じことは、受験勉強などに対しても言えるように思います。
志望校に入ることがゴールになってしまうと、たとえ受験が成功したとしても、学歴を自慢することしかできなくなってしまいます。
資格取得も、大学受験も、それを達成したらゴール!というわけではなく、むしろそこからがスタートなのではないかと思います。
私(中の人)自身も学生時代、なんとなく将来が不安な時に、「資格があった方がいいかな…」と感じ、それなりに頑張って、ある職業資格を取得したことがあります。
しかし現在、それを全く活用できておらず、一生懸命身につけたはずの知識もおぼろげになってきていて…😂
なのでこの記事は、自戒もこめて書いています(いつか自分の活動にこの資格のスキルを生かしたい!)
資格をとることで安心し、満足してしまうのは、もったいない。
資格は、人生を面白くするためのきっかけだからこそ、価値があるんです。
絶対的な「正解」として、資格を盲目的に信頼するのではなく、資格取得までに身につけたスキルを、自分なりに活用し、再解釈し、変更・改良していくこと。
つまり、資格を、自分にとってしっくりくる、(仮)の「正解」を模索するための一つのツールとして捉えること。
それが、本当の意味で、資格を自分のなかに落とし込むために必要であるように思います。
自分軸だけに絶対的な「正解」を置くのでもなく、他人軸だけに絶対的な「正解」を置くのではなく…
自他の区分のない(仮)の「正解」を、その時々に作り出しつつ、常に更新し続けていくことこそ、人生を最大限クリエイティブに楽しむコツなのではないでしょうか?